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ネジの話

  • kenzii
  • 2019年8月2日
  • 読了時間: 2分

仕事でいつも見慣れている車、その車を構成している各パーツをとめているのは”ねじ”ねじには各々決められた”トルク”で締めることが必要です、今回はそのねじとトルク管理についてです。

Q1そもそもねじって、どうやってしまってるの?

 ねじを締め付けるとねじ本体には引っ張り方向に力がかかります。引っ張られたねじはバネのように元に戻ろうとして、締め付けているパーツを圧縮します。

 つまり”ねじが締まっている状態”とは「引っ張られて伸びようとするちからと、元に戻ろとしてパーツを圧縮する力のバランスが取れている状態」の事です。

Q2締め過ぎたらどうなるの?適切に締め付けられたねしを緩めると、ねじは元の形に戻ります。

しかし、締め付け過ぎたねじは完全には元の形には戻らなくなります。

この境目を「降伏点」と言い、元に戻る力が働く範囲を「弾性域」元に戻る力がなくなる範囲を「塑性域」と言います。さらにドンドンと締め付けていくと、最終的にはねじ切れてしまいます。

締め付けが弱いと振動などの影響でねじが緩んでパーツが脱落なんて事が心配になり、ついつい強めに締め付けがちですが、ドンドン締め付けていくと、パーツを破損したり、最終的にねじ切れてしまう事になります。また一度「塑性域」まで締め付けられたねじは変形して元に戻る力が無くなる(劣化してしまう)ため、交換が必要になります。

 トルク管理の重要性

 つまり"トルク管理"とは、ねじをこの適切な締め付け範囲で締め付けるために重要なわけです。

ついつい手とカンで行いがちですが、同じサイズのねじでもサイズや強度、材質、使用箇所で適切な締め付けトルクは異なってくるため、"カン"と"コツ"だけでは正しい締め付けを行うことができません。

適切な"トルク管理"を行うには、トルクレンチが必須アイテムとなってくるのです。

今後このように疑問に思うことや。知ってて、ちょっと得した気分に成れるような事をまたお話します。

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