OBD検査とは?(車載式故障診断装置を活用した検査)
- kenzii
- 2024年8月29日
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OBD検査とは、従来の自動車の検査では発見できなかった電子制御装置の故障の有無に対応する電子的な検査で、令和6年10月より新たに導入されるものです。
車両に搭載された電子制御装置の状態を監視して故障を記録するOBD(車載式故障診断装置)とスキャンツールを接続することで、車両に記録された特定DTC(故障コード)を読み取り合否判定を行います。
OBD検査の対象となる車両は、国産車は令和3年10月1日以降の新型車、輸入車は令和4年10月1日以降の新型車です。※ただし、大型特殊自動車、被牽引自動車、二輪自動車は除きます。

指定整備工場における令和6年10月以降に指定整備を行う際の注意点
令和6年10月以降に、OBD検査対象車両(OBD検査開始年月日に至っているものに限る。)の指定整備(保安基準適合証の交付)を行う場合は、必ずOBD検査の実施が必要。
上記車両のOBD検査を適切に実施せずに保安基準適合証を交付した場合、検査の一部未実施として行政処分の対象となるだけでなく、自動車使用者の信頼を失う等、自動車整備事業の運営に影響を及ぼすこととなる。
OBD検査の要否は、自動車検査証の備考欄記載等(OBD検査対象車両である旨の記載、検査開始年月日)で確認可能。ただし、検査開始年月日の券面記載については紙の自動車検査証のみ(電子車検証はIC読取等で確認が可能)。
上記自動車検査証の備考欄記載等で検査開始年月日に至っている場合でも、関係法令等を全て考慮した上での最終的なOBD検査の要否判定はOBD検査システム(特定DTC照会アプリ)のみで可能。
OBD検査の実施には、OBD検査システムへの事業場・利用者登録や検査機器の変更届出等の準備が必要。
「OBD検査対象車両の入庫はまだ先のこと」と考えている事業者様におかれても、意図しないタイミングで入庫することもあるため、その際に適切に対応できるよう準備が必要。
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