top of page

「車検」と「定期点検」の違いって?

  • kenzii
  • 2019年10月11日
  • 読了時間: 3分

 「車検」を受けたばかりなのに、また「定期点検」の通知がきた? こんなふうに問い合わせを受けて困った方もいるのではないですか。今回はそれについて解説します。 車検は絶対に必要な手続き 車検とは「自動車検査登録制度」の略称で、一定期間ごとに自動車や排気量250cc超の自動二輪車に対して国が行う検査です。自家用乗用車の場合は、初回の有効期間が3年、以降は2年となり、車検の有効期間が終わる前に車検を通す必要があります。 車検は基本的に外観や安全防止面、公害対策面などが保安基準に適合しているかどうかをチェックするもので、検査に合格すると次回車検時まで公道を走行してもよいという許可が出たことになり、「自動車検査証」と「検査標章(フロントウインドウに貼るステッカー)」が国土交通大臣(実際には運輸支局など)から発行されます。 言い換えれば、車検に通ってないクルマで公道を走ることは法律に違反することなり、罰則の対象となります。 車検の目的 ところで、車検の目的について思い違いをしているユーザーも多いようです。 車検はあくまで保安基準に適合しているかを確認する検査であって、整備や劣化した部品の交換を目的とするものではありません。もちろん、次回車検時までの整備保証もされません。 ここで、「あれ?車検のときに委託した整備工場から保証書が出たけど?」という方は、車検時に「定期点検整備」も同時に行う「整備車検」を受けていたのではないでしょうか。一般的にはこの「整備車検」が多いです。 クルマの「健康診断」=定期点検 定期点検や○ヵ月点検と呼ばれるものは正式には「定期点検整備」といいます。これは自動車の故障を未然に防ぎ、その性能維持を図るために行う予防点検です。いわば人間でいう「健康診断」です。 自動車の使用者は、定められた期間ごとにこの定期点検整備を行うことが義務づけられています。 点検整備は法令上使用者が行うものとなっていますが、実際の1年点検と2年点検の点検項目には機械整備の必要な部分もあり、一般的にディーラーなどの認証整備工場や指定整備工場に委託することになります。 ※整備工場での点検整備後に貼られるステッカーは、次回の点検整備時期を知らせるためのものです。 なお、これとは別にクルマに安全に乗るために「日常点検」をすることも義務づけられています。

点検整備記録簿 定期点検整備を行っていないクルマに対しての法的な罰則はありません。しかし、車検の際には2年点検を確実に行った証明となる「点検整備記録簿」の提示が必要となります。 なお、クルマの使用者自らが運輸支局や自動車検査事務所などで検査を行う「ユーザー車検」を行った場合も、当然、定期点検整備は行わなければなりません。 「整備に詳しい友人に点検してもらった」というのは通用しませんのでご注意を。なぜなら、定期点検整備では分解整備事業者以外が他人のクルマの分解整備を行うことは認められていないからです。 私たちも健康診断がきっかけで潜在的な病気に気付くことがあります。クルマも同じで、しっかりと点検整備を行うことで故障したときの修理費用や不慮の事故を起こしてしまうリスクを軽減できます、クルマの保守管理(点検整備)は、ユーザーの自己責任のもとに行うものですが、私たちは常に車を安全に走行できるよう点検整備をお勧めしてください。

Comments


bottom of page