トルクレンチの話
- kenzii
- 2019年9月4日
- 読了時間: 2分

前回はねじの仕組みとトルクの重要性を話しましたが、今回はトルクレンチには幾つかの種類がありそれぞれ使い勝手が大きく異なります、今回はトルクレンチの種類と特性をおはなしします。
Q1トルクレンチってどんな種類があるの?
トルクレンチは大きく分けて、メモリを直接読む「直読式」と予め設定 したトルクに達すると本体から伝わる動きでトルク値を確認できる「シグナル式」があります、主流のレンチはこれですよね。
前者には「ビーム型(ブレート型)トルクレンチ」と「ダイヤル型トルク レンチ」、後者には「プレセット型トルクレンチ」と呼ばれるものがあり両方の機能を併せ持つ「デジタル型トルクレンチ」も存在します。
Q2それぞれ、どんな特徴があるの?
◎ビーム型(ブレート型)トルクレンチ。本体がたわむ事にによりトルク値を検出し、本体のプレートのメモリを読み取るタイプ。構造が簡単で、安価な割りに精度が高いという特徴 があります。ただしグリップの持ち方やメモリの読み取り方など、使い 方に慣れが必要です。
◎ダイアル型トルクレンチ。締め付けを終えた後も置針(青い針)が残り、最大値を示してくれるので、締め付けたトルクを確認し易くなっています。ただし本体が大きくなるので使用箇所を限定されるのと、価格も少し高めになります。
◎プレセット型トルクレンチ。測定したいトルク値をあらかじめ設定できるので。連続して作業を行う のに向いています。また、設定値に達すると、手に軽いショックとともに「カチッ」という音で締め付けの完了を知ることができます。ただし、作業姿勢や力の加え方により、実際に締め付けたトルク値に誤差が生じる こともあります。
◎デジタル型トルクレンチ。文字通りデジタル表示により、加える力が数値で簡単に確認でき、制度が高く、高性能、多機能ですが価格がかなり高価になるため、今までは あまり一般的ではありませんでしたが、最近は手ごろな物もたまに見ます。
まとめ トルク管理の重要性「トルクレンチと言ってもいろいろな種類があります、間違った使い方ではせっかく使っていても、うまくトルク管理できていないかも?
トルク管理=正しいトルクレンチの使い方といっても過言ではありません。
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