リコール情報に注目しよう「クルマのリコール」とは?
- kenzii
- 2019年10月14日
- 読了時間: 3分
新聞やテレビなどで、リコールについて報道されているのをご覧になったことがあると思います。
「クルマのリコール」とは、クルマそのものや、タイヤ、エアバッグ、チャイルドシートなどについて、道路運送車両の保安基準(国土交通省令)に適合しておらず、かつ、その原因が設計または製作過程にあると認められるときに、自動車メーカー等が、ユーザーに通知して修理などの必要な改善措置を行うことをいいます。
リコール制度は 1969(昭和 44)年に創設されました。1994(平成 6)年には道路運送車両法に規定され、メーカーのリコール隠しなどについては罰則が適用されることとなり、以前にも増して企業におけるコンプライアンス意識や体制が問われるようになっています。
また、道路運送車両の保安基準(国土交通省令)に規定されていない場合でも、安全や公害防止の観点で回収・修理が必要なケースについては、そのレベルによって「改善対策」や「サービスキャンペーン」を適用することが、国土交通省の通達で決められています。
いずれも、リコールと同様にユーザーへの通知・無償修理と国土交通省への届出が行われます。
最近では、アメリカで発生した日本メーカー製エアバッグの部品が破裂したという問題が引き金となり、大量にリコールされたことが話題になりました。2009 年(平成 21 年)以降、国土交通省が報告された自動車の不具合による事故などの情報を公表したり、消費者庁が注意喚起を促す報道発表をしたりするなど、リコールに対する関心は高まっています。
クルマがリコール対象になっているかどうかは、どうやって知る?
お客様のクルマがリコール対象になっているかどうかを知りたいときは、ディーラに問い合わすか、又は国土交通省のウェブサイトで検索してみて下さい。クルマのリコール情報が開示されており、24 時間、誰でも簡単に検索できます。また、自動車の故障の不具合情報を通報できる窓口(自動車不具合情報ホットライン)があり、クルマが故障した場合の不具合情報の申告・検索も可能です。このほか、リコール制度の解説、自動車を安全に使うための情報などを提供しています。
ただし、リコールは、不具合が積み重なった結果、発表されるものです。現在リコールになっていないクルマでも、今後リコールになる可能性がないとはいえません。
もしお客様のクルマに不具合が見つかったら・・・?
万が一お客様のクルマに不具合が見つかったら、リコールの可能性も忘れず考えてみて下さい。自動車のリコールの場合は、道路運送車両法に基づきメーカー等からユーザーに必ずハガキで通知がありますが、不具合が見つかった時点で、通知の有無に関わらず、販売店に問合せたり直接クルマを持込んだりして、無料修理の対象となるか確認して下さい。また、普段は気づかない不具合を発見できる可能性もありますので、定期点検なども忘れずに行うように進めて下さい。
なお、中古車の場合は、通知が遅れる可能性がありますので、日ごろから特に注意が必要です
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